立退料はどのように算定されるのですか?
立退料の算定方式としては、従来は、次のようなものを積算して算定していました。
■移転費用
■借家権価格
■営業上の利益の補償...など
また、現在でも、多くはこのように考えていると思われます。
ただし、この計算方式ですと、土地価格が高い場合には、借地権価格も高く算定されますので、結果として立退料も高額になりがちでした。
そこで、最近の東京高裁では、借地権価格を考慮しないで、移転実費と移転前後の賃料の差額を基礎に立退料を算定しています。
この判例によりますと、立退料は、かなり低く算定されることになります。
なので、今後は、以前のような高額の立退料が認められることはなくなるかもしれないといえそうです。 |