不動産の法律ガイド



隣地との境界がはっきりしない場合について

境界争いにならないようにするにはどうしたらよいですか?

境界に争いが生じると、大変な紛争に発展することがあります。

というのも、境界争いでは、境界を決める決定的な証拠がなく、それぞれに有利と思われる証拠が多いからです。

また、双方が感情的になりがちで、それが紛争を一層複雑にし、そのため最高裁まで争われることまであるのです。

ケースによっては、境界争いの対象になっている土地の面積は1坪足らずで、坪単価は10万円程度しかないような場合であっても、当事者にとっては譲るわけにはいかないようです。

なので、境界を明確にしておくというのは非常に重要であるといえます。

境界を明確にするには?

境界がはっきりしないときには、土地家屋調査士に依頼して、隣地の人との立会いの下に、境界を確認しておいたほうがよいです。

しかしながら、境界について意見が異なり、話し合いもうまくいかないようであれば、調停を起こすか、境界確定の訴訟を提起して、裁判所で境界を確定してもらうほかありません。

とはいえ、双方が納得するだけの明らかな証拠がないから争いになっているわけで、裁判で確定させるのも相当な困難があります。

裁判所もなかなか判断できなくて、訴訟が何年も続くことも少なくありません。

よって、仮に自分が考えている境界でないとしても、それに近ければよしとする柔軟な考えで臨み、できるだけ話し合いで解決した方が望ましいといえます。


隣地との境界がはっきりしない場合は?
裁判での公図の信用力は?
境界確定訴訟の特色は?
隣地からの雨水を何とかしたい(人工的排水)
話し合いで隣りとの境界に塀を設置するには?
境界は公図が根拠になるのですか?
隣の塀が境界から侵入していたら?
隣地からの雨水を何とかしたい(自然的排水)
隣りとの境界に塀を設置したいのですが…
私道でも駐車禁止?

Copyright (C) 2011 不動産の法律ガイド All Rights Reserved