印鑑登録というのは、かつては役所の窓口での本人証明が比較的緩やかであったことから、人の実印を使ったり、本人になりすまして印鑑登録証明書をとったりして、悪用する人がいました。

そこで、現在では、印鑑登録証明書を申請するときには、市役所や区役所が発行する印鑑登録カードを持参するようになっています。

実印を登録したら、そのハンコと印鑑登録カードは別々のところにしっかり保管しておくようにします。

このようにしておくことで、もしどちらかをなくしたとしても、実印を変えるなり、カードを再発行してもらえます。

また、実印は、気軽に押さないようにします。

たとえ相手が「実印が必要だ」と言っても、言いなりにはならないよう注意が必要です。

特に、白紙委任状に実印を押してしまうと、財産を根こそぎ持っていかれてしまう危険もありますので、くれぐれも注意してください。