不動産の法律ガイド



裁判の費用は誰がどれくらい負担するのか

民事訴訟の費用は事前に知っておいたほうがいいですか?

民事訴訟には、時間だけでなくお金もかかります。たとえ訴訟に勝ったとしても、相手から勝ち取った金銭よりも訴訟にかかった費用のほうが大きくてマイナスになってしまったのでは、訴訟の意味もなくなってしまいます。

民事訴訟というのは、刑罰を与える刑事訴訟とは異なり、その多くは金銭のやり取りになりますから、不利な勝負はできるだけ避けるべきです。なので、まずは訴える前に、費用については知っておく必要があるのです。

具体的な訴訟費用とは?

裁判には、次のような費用がかかります。

印紙代
⇒ 訴状の正本に貼り付けるものです。
予納郵券
⇒ 訴状の副本を被告に送ったり、出頭を命じるための呼び出し費用です。
交通費
⇒ 証人が必要なときは、証拠調べのために日当と交通費を支払う必要があります。
鑑定や検証の費用

これらの訴訟費用は、裁判で負けた側が負担することになっていますが、実際には訴訟費用を相手に請求するケースはほとんどありません。

弁護士費用は勝訴したら相手側から取れますか?

弁護士費用というのは、裁判の費用で最も高額なものです。

この弁護士費用については、勝った側が負けた側から取れると勘違いしている人もいるようですが、日本では訴訟費用と弁護士費用は別扱いのため、基本的には、勝っても負けても弁護士を雇った者が支払わなければならないことになっています。

なので、裁判を起こす前に、まず勝算があるのかをしっかり見極めてから臨むことが大切です。


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