物上代位とは?
物上代位というのは、先取特権、質権、抵当権が、次のことによって、債務者(設定者)が受け取ることになる金銭等に及ぶことをいいます。
■その目的物の売却
■賃貸
■滅失
■毀損
■土地収用...など
また、これら担保権者は、次のものから優先弁済を受けることになりますが、そのためには、払渡し前に、これらの請求権を差し押さえておかなければなりません。
■債務者の受け取る代金
■損害保険金
■損害賠償金
■補償金...など
なお、もしそれまでに差し押さえた債権者があると、これに劣後することになります。
なので、建物に抵当権を設定する場合には、物件提供者に火災保険に加入させ、債権者のために、あらかじめ保険金請求権に質権を設定しておく方法がとられています。 |